主に成長期に膝正面の少し下に出っ張る骨が異常に形成されて痛みを誘発してしまう症状。
大抵の場合は、過度な運動が原因でアライメント異常や直接ぶつけてしまうことなどでも起こります。何もしていない成長期の子どもでも起こります。
成長期に脚の骨が伸びるスピードに対して付着する筋肉の伸長率が追い付けず、
繰り返しの激しい運動の影響でひざ下の付着部に過度な引っ張られるストレスが起こり、炎症を起こしたりやわらかい骨が異常形成して痛みを回避しようと働くためです。
これを放置してしまうと正座ができなくなってしまったり運動時に大きな影響を与えてしまう可能性がでてくるため、早期対応が不可欠な症状になります。
また、繰り返しのストレスや成長期で起こりやすい症状のため、症状を抑えるには定期的な治療が必要なケガになります。
シンスプリント同様「治った」と思っても再度痛みがでてくることのあるケガです。
よくある勘違いですが、「痛みが消えた」=「治った」ではないのです。
対策
一見膝の痛みが強いため膝に問題が生じていると思いやすいですが、上記でも述べたように原因のほとんどは腿で異常な筋緊張がその痛みを誘発しています。
そのため、腿の緊張を緩めてなおかつ膝関節と股関節の調整が必要になります。
まずは膝へのアイシングで患部の炎症を極力抑えます。腿は逆に温めて緊張を緩めます。
安静を促し、接骨院・整骨院で腿の筋力を緩めてもらうことが重要です。
重症目安
成長期に痛みがあれば早急に対応する必要がありますが、骨が出てきていたりする場合は早めに接骨院・整骨院で診てもらうことを勧めます。
病院ですと、シップの処方と安静だけの処置になりやすいので、その場合は接骨院・整骨院にてしっかりと手技や電療をとり入れてもらう処置が必要です。
禁忌
急性期の患部への保温・激しい運動・屈伸動作・正座など
復帰・リハビリ
個人的な成長スピードも関与するため差が大きくありますが、当院では2ヶ月前後あえて時間をかけて様子を伺いながら対応しています。
それだけ成長期に起こりやすく大事な症状なのです。
リハビリに関しては運動量の調節や日々の過ごし方の指導もとり入れ対応していきます。
目安
少しでも上記の部分に痛みを感じた場合は早めの接骨院・整骨院の受診を心がけてください。