むち打ち症とは
主に交通事故での衝突やラグビーなどの激しいタックル等が起因して起こす症状です。
急激に鞭のようなしなる動きが頚部に引き起こされる障害で、スキー、スノーボードなどの転倒でも起こします。
頚部が上を向く動きで椎間板や首の前側の筋肉や靭帯を強く伸ばされ負傷し、続いて頸部が下を向く動きが起こされ首の後部の椎間板、筋肉、靭帯を強く伸ばし負傷させます。
頭の重さは体重の約10%ほどといわれているので、その重さを細い首で支えており、強い衝撃が加わる事でどれほどの負担が頸部にかかるかは容易に想像できると思います。
注意
むち打ち症状の特徴の一つに、直後から痛みや不調を感じにくい場合があります。
翌日や数日経ってから徐々に痛みが増してくるケースが多々あります。
これは、脳内が興奮状態になりアドレナリンやβエンドルフィンが分泌され症状を感じにくくさせる働きがあるといわれている為です。
万一事故等で症状がその場ではなかったとしても必ず病院受診を推奨するのはその為です。
自己の場合一定期間経ってから症状が出てきて病院へ受診しても因果関係を示せず医師の診断がされない事もありますので、必ず早期に診断を受ける事を推奨します。
症状
頭痛
めまい
吐き気
不眠
視野のぼやけ
倦怠感・だるさ・重さ
首まわりの痛み
腕にかけての痛み
動作痛
背中の緊張感・ツッパリ感
可動域制限
握力低下
指のこわばり
シビレ・感覚異常
天候による痛みの変動
他
分類
①頸椎捻挫型
全体の7割程度。筋肉、靭帯、関節包等が損傷されたもの
②神経根症状型
大きな骨のゆがみ、アライメント異常を起こし、神経の根元から損傷をおこしているもの
③バレー・ルー症状型
交通事故で引き起こされる、交感神経や椎骨動脈の影響によっておこるもの
期間をあけて発症する事が多く、頭痛、耳鳴り、めまい、吐き気等がり、精神不安などメンタル的に大きく関わってくる場合もある。
施術
①初期は炎症を起こしている場合が多いため、消炎鎮痛を目的にアイシングやソフトな施術で様子をみていきます
②炎症症状が治まってきた頃からは温熱療法や物理療法で手技を行い早期回復を目指します
③痛みの度合いをみながらリハビリを行っていくのも早期回復に役立ちます
*当院では上記以外に手技の中で損傷した頚椎のゆがみ調整していきます。出っ張り、捻じれ、過緊張、ロック等を見極め丁寧にアライメントを戻していきます。
(バキボキは致しません)
その繰り返しで段々と症状を緩和させながら経過をみていきます。
*交通事故の場合は回数よりも期間で判断している事が多く、軽度で1か月、重度だと3~6か月程度。
それでも治らない症状もあり、そういった場合は医師より「症状固定」として医学的に判断され「後遺症」「後遺障害」として補償対象となります。
首の症状でお悩みの方、上記症状でお悩みの方は自己判断せずにまずは当院までご相談下さい